三脚のススメ 撮影の蘊蓄(2) [撮影の工夫]
昨日は七夕でした。が、当家ではそれらしいこともなく・・・orz
ま、ココは仙台にならって8月に七夕をすると言うことで・・・。夏祭りは暑い時じゃないとね〜〜〜<く、苦しい〜〜(;^ω^A
さて、今日は撮影の蘊蓄第2段、カメラを買ったら是非欲しい、お勧めのオプションです。
第一におすすめするオプションは三脚です。
これはデジ一に限らずあらゆるカメラに、また撮影条件に該当することです。特にドール撮影では重要且つ効果的です。
撮影は言うならばデータの集積です。センスや個性というのももちろん重要ですが、自分の意図した作品を作るためにどういった条件で撮ればいいのか、どういった条件で撮ればそれが達成出来るのか、これがデータの重要なところです。
勘と経験というのも、ある種のデータの集積によるもので、メモを取って無くてもつかめるようになればそれで十分です。
で、そのデータの集積は三脚があると格段に効率的なのです。
カメラに慣れるにはまずは撮影枚数を稼ぐことです。撮って撮って撮りまくって、とにかくカメラに慣れることです。デジカメはカメラ+フィルム(コンデジは更にレンズ)の要素をもっていますので、銀塩以上に癖があります。その癖を早く自分のものにすることです。
但し漫然とシャッターを切っていては非効率です。特に写真として綺麗に見えるには露出が重要です。先の記事でも書きましたが、デジカメはフィルム(特にネガフィルム)に比べてラチチュードが狭く、あっという間に白飛び黒つぶれが起きます。こうなると作品以前の問題ですね。
ですので、露出を操作して適切な、あるいは意図した明るさに調整することが必要です。もちろん、白飛びや黒つぶれも、それが意図したものであれば失敗とは限りません。ハイキー(白飛びに近い)やローキー(これは逆)の作品もいくらもあります。
最近のカメラはAE(自動露出)が賢くなって、かなりのところまでは任せてOKですが、それでも表現したいポイントに合うかというと無理な話です。そんな賢いカメラはありませんから・・・
露出の合わせ方には二つの考えがあります。
1.全体として破綻無い露出
2.見せたいところにポイントがあった露出
この両立、なかなか難しいですよね。必ずしもカメラだけの問題ではなく構図や照明まで絡んできます。
但し重要なことは
条件を一つずつ変えて
撮っていくこと
です。
露出はシャッタースピードと絞りで決まります。かけ算なので正解になる組み合わせは多数あります。更に全体的に持ち上げる、あるいは落とすと言った、いわゆる露出補正があります。
こう考えると露出一つとっても条件は様々です。で、そのパラメータのうちあっちもこっちも変わったのでは、なにが効いてくるのかが分かりません。それでたまたま良い写真が撮れても、次はないでしょう・・・
で、他の条件というのが構図やライティング・・・そしてカメラポジションです。被写体に対して上下位置、角度等、カメラポジションが与える影響はたくさんあります。
ドールは静物ですから被写体は動きません。照明もカメラ付属のストロボ以外は通常動きません。動くのは・・・カメラだけです。同じ露出で撮ってもカメラの位置が変われば作品は大きく変わります。
で、カメラポジションを固定するには・・・・三脚ですね。これが最初のオプションとして三脚をおすすめする大きな理由です。
カメラにオートブランケット機能があれば、それで前後3段程度の露出補正が可能ですが、それ以上になると手持ちで全くカメラ位置を変えないというのは・・・少なくとも私には無理 素直に三脚を使います。
自分で使っているのは
ベルボン カルマーニュ640
カーボン製で軽量コンパクト、耐荷重もD70+700-200+ストロボ2本に十分耐えるものです。華奢な三脚だとカメラ重量に負けることがあるのでバランスが需要です。もちろん、なにもないよりはOKですが・・・
娘のポーズを決めて、ライティングを固定、カメラポジションを固定して露出を設定、このときボケ重視かパンフォーカスかで絞りとシャッタースピードが決まります。難しく考えなければまずはオートで一枚撮ればデータが出ます。
この状態で+-補正をしながら3枚、更に上下に基準を振って各3枚、おおむね同じ構図で10枚程度取り、そこで撮れたものから自分の意図にあったものを作品にします。
気に入らなければその時点で初めてカメラポジションやライティング、ポーズを変えてまた撮影・・・これの繰り返しです。
撮影会などで私が同じ構図で連写しているのは、D70のオートブランケット機能を使っているからです。ぐっと構えてとりあえず3枚、これで露出の違う写真が3枚そろうので・・・
少しでも簡単に、またより綺麗に娘を撮ってあげるのならこれが一番の方法だと思います。
こんばんは。
やっぱり三脚は必要そうですね…、撮影セッティングが大掛かりになってしまうので今までずっと手持ち撮影でした。
露出とか細かい設定は頭から煙が上がりそうなので、MODE-Aの絞り優先オートで露出補正量を弄りながら撮影しています。
こんな自分にはまだD300を使うには早かったかも知れません…EOS Kiss Digital Xですら満足に扱い切れていなかったですからね…orz。
>オートブラケット機能
そういう機能も有ったんですね…、全く知りませんでした…orz。
何だか初心者丸出しですね…orz。
この機能は三脚撮影でないと、手持ち撮影では無理がありますね…。
自分にはまだちょっとハードルが高そうです。
後は…撮影用のスタンドライトやら背景にも気を使わないといけないですね…。
う~ん、段々ドール趣味では無くてカメラ趣味へ傾きつつあるような…orz。
by 五郎丸 (2009-07-08 21:26)
マスターさん、こんばんわ。
おーそうなんですか~三脚だけとっても色々なんですね~。
デジカメ歴1年未満の自分はまったくわかってないので、勉強になります。
うちのコンデジにも三脚が欲しいと思っているんですが・・・
どうも、どれにしたら良いかわからないんですよね。
by 輝親 (2009-07-09 02:30)
マスターさん、こんにちは。
私も手持ち派ですが、3脚やっぱり要りますよね。
より低感度で撮れますし、手ぶれ対策にも。
ただ、うちのカメラがレンズ込みで2kg越えと重量級なんで しっかりとしたのじゃないとグラつくんで結果高くてもいいものを買わないといけません。
by take-y (2009-07-09 08:08)
>五郎丸さん
そうですね。
定常的に撮るのであれば、やはり基本条件を同じ(構図なども)に出来ると応用もしやすいです。
や~~、良い機材なんですから、是非使いこなしてください>D300
D70に替えてから一番よく使う機能です>オートブラケティング
D300だと9コマまでいけるんですねぇ・・羨ましい~~、欲しくなってきますよ (;^ω^A
照明についてはまた別の機会に書きたいと思いますが、難しく考えず出来るところから進めていけばいいのではないかと思います。
作品を作る・・となると、それなりに知識も実践も必要になりますね。
by FetishRoom_Master (2009-07-09 20:13)
>輝親さん
カメラ歴なら相当なものですよ~~、私。
何しろ小学校に上がる前からマイカメラを持ってましたからw<一応まともに写るトイカメラでした。
ホントの意味でのコンパクトデジカメなら、比較的安価なアルミ製でも充分かと思います。1つ有ると無いとでは全然違いますから。
しかし、最近はコンデジも結構重量級があるので、そうなると三脚もそれなりにしっかりしたものでないとカメラに負けます。やはりバランスが大事ということで・・
by FetishRoom_Master (2009-07-09 20:18)
>take-yさん
三脚=手ブレ防止と言うのがほとんどの場合のお勧め理由なんですが、私の場合は「カメラポジションの固定」と言う点が一番です。take-yさんのように熟練した方なら、かなりスローシャッターでも手ブレは防げると思いますが、同じポジションでの再現となるとやはり難しいのではないでしょうか?
当家の使っているクラスなら、耐荷重も問題ないと思います。
これを上回るとなると・・もうプロ用でしょうかねぇ・・
by FetishRoom_Master (2009-07-09 20:28)